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こんにちは、まめカメです!

まめカメさん、ちょっと聞きたいことがあるんですけど…。最近カメラ買ったんですけど、どうやって保管したらいいか分からなくて。

カメラデビューおめでとう!保管か〜、たしかに迷うよね。とりあえず棚にポンと置いてない?

ええ、まさにその通りです!買ったばかりなので、もったいなくてなかなか使えなくて…。とりあえずバッグに入れたまま部屋の棚に置いてます。これって、まずいですかね…?

気持ちわかるよ〜。でもね、それが一番危険なんだ。実は僕も昔、カビが生えて大ショックだった経験があるんだよね。カメラにとって湿気は大敵だから、しっかり対策しないと後悔することになるよ。

え!カビですか!?そんなことになったら、僕立ち直れないです…。どうすればいいんですか!?やっぱり、みんなが言ってる高い防湿庫を買わないとダメなんですかね?

いきなり高い防湿庫を買う必要はないんだ。予算が限られていても、実はドライボックスっていうアイテムを使えば、賢くカビ対策ができるんだよ。これが、初心者にはすごくおすすめなんだ。

ドライボックス、ですか…?

この記事では、僕の失敗談も踏まえながら、ドライボックスで大切なカメラをカビから守る方法をじっくり解説していくから、ぜひ最後まで読んでみてほしいな。高価な防湿庫がなくても、これで安心してカメラライフが送れるようになるよ!
大切なカメラにカビは絶対NG!その理由と適切な保管の必要
部屋の棚に「ポン」と置くだけは絶対にダメ!
「カメラを買ったばかりだし、とりあえず部屋の棚に置いておけば大丈夫だろう」
そう思っているあなた!
ちょっと待ってください。
その「とりあえず」が、後で取り返しのつかない後悔につながるかもしれません。
何を隠そう、僕自身が小学生の頃、まさにその失敗をしてしまったんです。
当時、僕はフジフイルムのFinePix HS30EXRという一眼レフに似たデジカメを使っていました。
カメラの保管方法なんて全く知らなかったので、使い終わったらカメラバッグに入れたまま、普通に部屋の棚に「ポン」と置いていたんです。
すると、ある日、レンズに無数のカビが生えているのを見つけてしまいました。
このカビが原因で、僕は一気にカメラへの熱が冷めてしまったんです。
僕のように、せっかくのカメラライフが台無しになってしまうなんて、絶対に避けたいですよね。
だからこそ、カメラの保管方法を甘く見てはいけません。
特に、湿度管理とカビの危険性については、最初からしっかりと意識して、大切なカメラをカビから守ってほしいんです。
僕と同じ失敗を、あなたにはしてほしくありません。
カメラの天敵「カビ」発生のメカニズムとは?
なぜカメラにカビが生えるのか、その原因を知っておきましょう。
カビが発生するには、主に次の3つの要素が必要です。
- 湿度
- 温度
- ホコリ(カビの栄養源)
日本はカビにとって好条件な環境です。
梅雨や夏場は特に湿度が高くなります。
ジメジメした空気は、カビが活動するのに最高の舞台です。
日常生活にも危険は潜んでいます。
例えば、部屋に洗濯物を干すことはありませんか?
部屋干しをすると、水分が蒸発して室内の湿度が上がります。
締め切った部屋で洗濯物を干し続けると、まるで加湿器を置いているような状態になり、カビが喜ぶ環境を作ってしまいます。
他にも、冬場の加湿器の長時間使用や、換気不足も湿度を高め、カビのリスクを上げます。
このように、僕たちの身の回りにはカビが生えやすい環境がたくさんあります。
だからこそ、カメラの保管を甘く見ずに、適切な対策が重要なんです。
なぜ湿度の管理がカメラを守る鍵なのか
「カビの三大要素」の中で、僕たちが一番コントロールしやすいのが湿度です。
カビが一番活発に活動するのは、湿度が60%以上の環境だと言われています。
日本の梅雨時や夏場は、何もしなければ簡単にこの湿度を超えてしまいますよね。
だからこそ、カビが生えるのを防ぐには、カメラを保管する場所の湿度を適切に保つことが不可欠なんです。
理想的な湿度は、一般的に40%~60%が目安です。
この範囲に保てれば、カビの繁殖を効果的に抑えられます。
「じゃあ、すごく乾燥させればいいんじゃない?」
と思うかもしれませんが、それは逆効果です。
湿度が低すぎると、カメラ本体のゴム部品やレンズのコーティングが劣化したり、最悪の場合はカビとは違うトラブルを引き起こす可能性もあります。
乾燥しすぎた空間もカメラにとっては良くありません。

つまり、湿度を適切な範囲に保つことが、カビを防ぐだけでなく、カメラ全体のコンディションを良好に保つ上で最も効果的な方法なんです。
理想は防湿庫でもドライボックスが「十分」な理由
防湿庫とドライボックス、それぞれのメリット・デメリット比較
カメラの保管方法として、大きく分けて防湿庫とドライボックスの2つがあります。


どちらが良いのか迷いますよね。結論から言うと、理想は防湿庫ですが、予算が限られているならドライボックスでも十分にカメラを守れます。
それぞれの特徴を、メリットとデメリットで比較してみましょう。
ドライボックスの最大の魅力は、なんといっても安価なことです。
カメラを買って手持ちが少なくなってしまっても、気軽に購入できる価格帯がほとんど。
また、電気を使わないので、ランニングコストも乾燥剤の費用だけで済み、とても経済的です。
電源不要で、どこにでも置ける手軽さも大きなメリットと言えるでしょう。
一方で、ドライボックスは自分で湿度を管理する手間がかかります。
乾燥剤を出し入れしながら、ボックス内の湿度を調整しなければなりません。
さらに、防湿庫のように最初から仕切りや緩衝材が用意されていないため、カメラやレンズが中で動かないように、自分で仕切りや緩衝材を準備する必要があります。
防湿庫の最大のメリットは、湿度を自動で調節してくれることです。
一度設定してしまえば、手間なく最適な湿度をキープしてくれます。
また、内部には棚や緩衝材が備わっていることが多く、カメラやレンズを整理して収納しやすいのも特徴です。
ガラス扉になっているタイプがほとんどなので、大切なカメラを一目で確認できるのも嬉しい点ですね。
防湿庫のデメリットは、やはり高価であること。
ドライボックスの何倍も値段が張るので、購入にはまとまった予算が必要です。
また、電気を使うため、電気代がかかる点も考慮しなければなりません。
そして、置き場所も重要です。コンセントが近くに必要で、ある程度のスペースも確保しなければならないため、部屋のレイアウトに制限が出ることもあります。
予算が限られていても安心!ドライボックスでカメラが守れる理由
「防湿庫が買えないなら、カメラは諦めるしかないの?」
そう不安に思うかもしれません。
でも、大丈夫です。
予算が限られていても、ドライボックスで大切なカメラをカビから十分に守れます。
一番の理由は、ドライボックスが高い密閉性を持っているからです。
安価なドライボックスでも、フタにはしっかりとしたパッキンが付いており、外の湿気をほとんど通しません。

この密閉性は、防湿庫と変わらないか、僕の感覚ではそれ以上です。
ドライボックスでも上手にカメラを保管するためにやることは、乾燥剤を適切に使うことです。
こまめに湿度計をチェックし、乾燥剤の量を調整すれば、ドライボックス内を常に理想的な湿度(40%〜60%)に保てます。
防湿庫の強みは「手間なく自動で湿度を管理してくれる」こと。
しかし、それは「手間」がかかるかかからないかの違いです。
手間さえかければ、ドライボックスでも防湿庫と同様に、大切なカメラをカビから守る湿度管理ができるんです。
僕も実際にドライボックスを使っていましたが、正しい使い方をすれば、カビに悩まされることはありませんでした。大切なのは、日々の少しの気遣いだけです。
【実践ガイド】ドライボックスで完璧なカビ対策!選び方と使い方
ドライボックス本体を選ぶ際のポイント
いざドライボックスを買うぞ!
となった時、どんなものを選べばいいのか迷いますよね。
僕が特に気をつけてほしいのはサイズです。
ドライボックスは容量が大きすぎると、中の湿度を安定させるのが難しくなります。
乾燥剤の量や交換頻度も多くなりがちなので、やみくもに大きいものを選ぶのはおすすめしません。
僕の場合、ミラーレス一眼1台とレンズ2本程度なら、8L(リットル)程度のドライボックスで十分でした。

これくらいのサイズだと、中の湿度管理もしやすく、設置場所にも困りにくいです。
その他、選ぶ際に注目したいのが、乾燥剤を入れるスペースや小物を整理できるトレーなどがあるタイプです。
こういった工夫がされていると、乾燥剤がカメラに直接触れるのを防げたり、バッテリーやSDカードといった小物を一緒に保管できたりして、とても使いやすくなります。
「将来的に機材が増えたらどうしよう?」と心配になるかもしれませんが、その時は無理に大きなドライボックスを一つ買う必要はありません。
僕のおすすめは、同じドライボックスを買い足すことです。
同じものなら、使い勝手も湿度管理の感覚も分かっているので、スムーズに保管場所を増やせますよ。
湿度をコントロールする要!乾燥剤の選び方と使い方
ドライボックスのカビ対策で一番大事なのが、中の湿度を適切に保つことです。
その鍵を握るのが乾燥剤。
どんな乾燥剤を選んで、どう使えばいいのか、僕の経験から話しますね。
カメラで使う乾燥剤は、主に「石灰乾燥剤」と「シリカゲル」の2種類があります。
石灰乾燥剤は効果の持続が長く、価格も安いです。
HAKUBAのキングドライのように湿度を40%程度に保ってくれるものもあります。

ただ、即効性はなく、吸湿すると膨らむ性質があります。
一方でシリカゲルは、吸湿速度が石灰乾燥剤より早く、一気に湿度を下げたいときに役立ちます。
商品の中には電子レンジで加熱することで繰り返し使えるものもあるんです。
逆に効果の持続が短いというデメリットもあります。
また、入れっぱなしにしていると湿度が下がりすぎる危険性があります。
僕がメインの乾燥剤として使っていたのは、HAKUBAのキングドライです。
これは石灰乾燥剤で、ドライボックス内の湿度を40%程度に保ってくれるので、カメラの過乾燥を防ぐことができました。
ただ、石灰乾燥剤は即効性がないのが弱点です。
そこで僕がやっていたのが、シリカゲルとの併用です。
例えば、雨の日にカメラを使った後や、ドライボックスにカメラを入れた直後など、湿度が急激に上がってしまったときは、まずシリカゲルを投入して湿度を一気に下げます。
シリカゲルは吸湿速度が速いので、みるみる湿度が下がっていくのが分かりますよ。
湿度が下がりすぎないうちにシリカゲルを取り出し、あとはHAKUBAのキングドライに任せて最適な湿度をキープしていました。
シリカゲルを入れっぱなしにすると湿度が下がりすぎるので、そこは注意が必要でしたね。
僕が使っていたシリカゲルは、電子レンジで加熱すれば繰り返し使えるタイプでした。
このように、それぞれの乾燥剤の特性を理解して使い分けることで、ドライボックスでも効率的に湿度管理ができますよ。
安心感UP!ボックス内の湿度を「見える化」するアイテム
ドライボックスで湿度管理をする上で、絶対に欠かせないのが湿度計です。
なぜなら、湿度計がなければ、ドライボックスの中が今、どんな状態なのかが全く分からないからです。
例えば、
- 乾燥剤の効果は出ているのか
- 交換時期なのか
- 乾燥させすぎていないか
など、湿度計なしでは判断できません。
せっかくカビ対策をしていても、状況が分からなければ不安が残りますよね。
湿度計は、乾燥剤の交換タイミングを確認する意味でも非常に重要なんです。
湿度計は、デジタル式でもアナログ式でも、どちらでも構いません。
自分が使いやすい方を選んでドライボックスに入れてください。
僕自身は、少し不安症な性格なので、デジタルとアナログの2種類の湿度計を入れていました。
2種類の湿度が同じなら安心できるからです。
湿度計には多少の誤差(±5%くらい)はありますが、そこまで神経質になる必要はありません。
目安として機能すれば十分です。
このように、湿度計で「見える化」することで、ドライボックスでの保管がぐっと安心できるようになりますよ。
カビを防ぐ!定期的な気にかける習慣
ドライボックスを使ったカビ対策で大切なのは、気にかけることです。
一度ドライボックスに入れたからといって、そのまま放置していては意味がありません。
僕がドライボックスを使っていたときは、最低でも1日1回は湿度計を見るようにしていました。
ちなみに、僕はかなり神経質になっていたので、ひどい時には1日3〜4回も湿度を確認していましたよ。
メインの乾燥剤として僕が使っていたHAKUBAのキングドライは、僕の8Lのドライボックスで約1年間効果が持続しました。
ちなみにメーカー公表値では、22Lの密閉容器に1袋(30g)で効果が約11ヶ月持続するとされています。
小さいドライボックスなら、さらに長い持続性を期待できるでしょう。
そのため、HAKUBAのキングドライをメインで使う場合は、乾燥剤の状態をそこまで神経質に確認する必要はありません。
ただし、一時的に使用するシリカゲルは別です。
湿気を吸った状態でドライボックスに入れても効果がないので、使うたびに必ず電子レンジで加熱して乾燥させてから使うようにしましょう。
シリカゲルを電子レンジで加熱する際は、ちょっとしたコツがあります。
キッチンペーパーを敷いた皿の上にシリカゲルを置いて加熱してください。

キッチンペーパーがないと、シリカゲルから放出された湿気が水滴になって皿につきます。
そして冷めたシリカゲルがすぐにその水滴を吸ってしまい、乾燥効果が薄れてしまうんです。
また、加熱したシリカゲルは非常に熱くなるので、火傷に注意し、必ず冷ましてからドライボックスに入れるようにしてくださいね。
ドライボックスを置く場所も重要です。
急激な温度変化を起こさない場所に置きましょう。
直射日光が当たる窓際や暖房の近く、エアコンの風が直接当たる場所などは避けるのが賢明です。
温度変化が大きいと、結露が発生しやすくなり、カビのリスクを高めてしまいます。
このように、少しの気遣いを習慣にすれば、ドライボックスでもカメラをしっかりカビから守ることができますよ。
ドライボックスでの保管がベストマッチ!こんなあなたにおすすめ
ここまでドライボックスのメリットや使い方について話してきましたが、
「じゃあ、ドライボックスはどんな人におすすめなの?」
と思うかもしれません。
そこでドライボックスがおすすめな人の特徴をまとめました!
- こまめに湿度をチェックし、必要に応じて乾燥剤を出し入れすることが面倒だと思わない几帳面な人
- カメラ1台とレンズが1、2本といった、比較的コンパクトな機材構成の機材が多くない人
- 例えば、車で撮影に出かける際など、カメラ機材をドライボックスに入れたまま持ち運びたい人
もちろん、一番の理由は「お金に余裕がなければ無理して防湿庫を買う必要はない」ということです。
ドライボックスは、カビからカメラを守りたいあなたの強い味方になってくれるはずです。
今後のステップアップへ!本格的な防湿庫も知っておこう
ここまでドライボックスでの保管について解説してきましたが、中には
もっと本格的にカメラを守りたい
手間をかけずに完璧な湿度管理をしたい
と考えている人もいるでしょう。
もし、機材が増えたり、日々の湿度チェックの手間をなくしたいと思ったりしたら、それは防湿庫へのステップアップを考える良いタイミングかもしれません。
防湿庫は初期費用こそかかります。
ですが、湿度を自動で調整してくれるため管理の手間がかからず、大切な機材を安心して保管できます。
大容量で整理しやすく、カメラを「見せる収納」として楽しめるのも魅力です。
僕も以前、防湿庫とドライボックス、どちらが良いか悩んだ時期がありました。
その経験を踏まえて、なぜ本格的にカメラを始めるなら防湿庫がおすすめなのか、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
ぜひ、次のステップとして検討してみてください。
まとめ:ドライボックスで賢くカメラを守り、後悔しないカメラライフを!
僕の小学生の頃の経験から、カメラの保管がいかに大切かをお話ししてきました。
レンズにカビが生えてしまったあのショックは、今でも忘れることはありません。
だからこそ、皆さんには僕と同じ思いをしてほしくないと考えています。
今回の記事で、「高価な防湿庫が手元になくても、ドライボックスで大切なカメラを十分に守れる」ということが伝わったでしょうか。
防湿庫は自動で湿度を管理してくれる便利なアイテムですが、初期費用や設置場所の問題があります。
一方、ドライボックスは手軽に始められ、電気も使いません。
適切な乾燥剤を選び、湿度を定期的に確認する手間はかかりますが、防湿庫と同等の密閉性を持ち、カビ対策として十分に機能します。
特にドライボックスでの保管は、こんな方々におすすめです。
- こまめな管理が苦にならない几帳面な方
- カメラ1台とレンズ数本といった機材が少ない方
- 湿度管理をしつつ、機材を持ち運びたい方
カメラの保管は、見落としがちですが非常に重要です。
湿度管理の必要性を理解し、実践することで、カビの発生を防ぐことができます。
僕のような失敗を避け、安心してカメラライフを楽しんでほしいと願っています。
以上、まめカメでした!